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エタノール注入療法

肝臓がんで適用されていた治療方法

良性腫瘍の嚢胞では、腫瘍組織の内部に液体があります。その液体を吸い出してしまえば嚢胞は小さくなりますが、再び貯まってくる可能性が高く、吸出しは根本的な原因解決にはなりません。したがって嚢胞の治療では、エタノールで甲状腺の細胞を固める「エタノール注入療法」がよく用いられます。

エタノール注入療法は、もともと肝臓がんの治療に用いられ、高い効果実績をあげてきました。
現在のところ、悪性腫瘍の甲状腺がんには適用されないため、治療をおこなう場合には良性であることが適応条件となります。

治療方法について

エタノールはアルコールの一種で「エチルアルコール」とも呼ばれています。
エタノールはたんぱく質を凝固後させる性質をもっているため、高純度のエタノールを注入すると、腫瘍組織の脱水・固定が起き、微小な血管が塞がれ壊死します。これにより、組織内部における液体の貯蔵や出血が抑えられる治療方法です。

治療は超音波で腫瘍を確認しながら、注射器でエタノールを注入していきます。
この際、麻酔を使用せずにおこなうので、人によっては多少の痛みを感じます。エタノール注入法は切開手術の必要がなく、治療に要する時間も数分と極めて短時間でおこなえます。

切開しないため、入院の必要がなく通院で治療できる方法です。また、1回の治療で数箇所に注入したり、繰り返しおこなうことも可能なため、良性腫瘍の治療では高い治療効果をあげています。

副作用がないなど身体への負担も少ない

エタノール注入療法にはこれといった副作用はなく、手術やアイソトープ治療(放射線ヨード治療)をおこなった後でも用いられる治療方法です。また、これまで手術以外に有効な手段がなかった甲状腺良性腫瘍の治療に、新しい選択肢が加わったことや、くびに傷跡が残らない、身体への負担が少ないなどさまざまなメリットがありますが、手術療法ほどの効果は期待できません。
しかし、甲状腺治療の技術は飛躍的な発展をしていることから、今後は悪性腫瘍にも適用されることが予想されます。

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